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荒川 和夫; 中西 博*; 早川 直宏
Nucl.Techonl., 61, p.533 - 539, 1983/00
被引用回数:2 パーセンタイル:35.11(Nuclear Science & Technology)20種類の市販潤滑油の基油について、放射線照射による発生ガスをガスクロを用いて定量分析した。試料は真空中でCo-60線を用いて1Mrad/hの線量率で、鉱油およびエステル油は1000Mradまで、芳香族系油は3000Mradまで照射してガス発生量を調べた。ガス発生のG値は流動パラフィンが2.8、ニュートラル油が1.4、エステルが1.5~1.9、アルキルジフェニルエーテルが0.26~0.56、およびフェノキシフェノキシジフェニルが0.005であった。各基油とも主な発生ガスは水素であり、他にメタン等の炭化水素が検出された。エステル油からは一酸化炭素と二酸化炭素が検出された。全ガス発生量は、精製鉱油エステル油ニュートラル油アルキル芳香族油ポリフェニルエーテルの順であり、基油中の%Cの増加により発生ガスのG値が減少している。